沖縄の街並みを散策。いつもとはちょっと違う沖縄の楽しみ方をご紹介【沖縄の焼き物やちむんを満喫】@那覇市壺屋

こんにちは!いよいよ11月になりました。沖縄も流石に肌寒くなってきました。とはいえ、お昼はまだまだ日差しが強いので、半袖でも過ごすことができます🌞ただやっぱり夜は冷えるので、羽織るものは必要です。

さてさて、今日は那覇市の【壺屋】という地域についてご紹介します!
2022年11月4日・5日(土・日)の二日間、壺屋やちむん通り祭り2022が開催されていました♩
この2日間はお値打ちにやちむんを買うことができたり、路面で販売されていたりと、壺屋焼物博物館を無料で見学できたりとスペシャルなお祭りです。
イベントの中で、1日2回、1時間ほど壺屋焼物博物館の職員の方が壺屋の魅力について紹介してくださるという催しがあったので、そういえばどうして焼物が栄えていたんだろう?と知りたくなり、参加しました!11時、14時と2回あり、受付はその30分前からで、10時45分に行ったのですが、もう定員に達していたので、諦めて13時15分に並んで、参加しました!時間どうやって潰そうかな〜って悩みましたが、やちむん通りは工房やお店が多いので、ぷらぷらしているだけでとても楽しかったです。ひとえにやちむんと言っても、陶芸家さんによって表現が全然違いました!昔ながらの動きを感じる魚の絵付けがされたものからモダンなデザインまで幅広い〜!

ちょうどお昼時ということもあって特別出店していたベトナム料理コムゴンのチキンフォーとお昼からスパークリングワインをいただいてしまいました♩休日しかできない楽しみ方、幸!

ワンコインワイン
チキンフォー 800円

さて!お待ちかねのツアーが始まりました!
そもそもなぜ壺屋がやちむんが盛んになったか、歴史的な背景の説明からツアーが始まります。選ばれた理由は2つあります。1つ目は【小高い場所が多かったから】だそうです。やちむんを焼成するためにの登り窯を作るには、斜面がないと作ることができません。壺屋の地は小高い場所が多かったので、登り窯を作るのには持ってこいの地形だったそうです。2つ目は【水が豊富だったから】。やちむんを作るさまざまな工程で水が必要になります。以上の2つから戦後壺屋がやちむんを作る場所として選ばれたそうです。後で紹介しますが、やちむん通りに井戸が存在しています。
まず始めに行ったのが【荒地ののぼり窯】です。やちむんには【荒焼(あらやち)】と【上焼(うわやち)】2つ種類が存在しています。【荒焼】は釉薬(陶器を焼成する前に塗って焼くことで、ガラス質になる)を塗らずに、そのまま焼き、【上焼】は釉薬を塗って焼成することでガラスのような質感になります。
荒焼か上焼かのどちらかによって窯も作りが異なるそうです。下記写真は荒焼の登り窯です。左側の木の下には焼成がうまく行かなかったものが置かれています。ご覧の通り、荒焼は粘土のような色でした。

荒焼ののぼり窯

壺屋の街並みはとても独特で、至る所に焼物が装飾されています。

壺屋の街並み

左側をよく見るとこの下の画像のようにさまざまなデザインのやちむんが!歩いていて発見があって楽しいです〜!

やちむんの破片が道路の装飾として使用されています

続いて行ったのが、【旧新垣家住宅
こちらは国指定重要文化財で、やちむんを造る場所と住居が一体型になっている今では数少ない場所とのことで、1974(昭和49)年までは実際にこちらののぼり窯も使用されていたみたいです。それ以降は全国的に公害問題が取り上げられた時期で、煙が出るこののぼり窯も使用されることは無くなったそうです。。
こちらののぼり窯は上焼ののぼり窯です。荒焼ののぼり窯と違う部分は食パンのように一つ一つ、小部屋のようになっている点です。

上焼ののぼり窯

正面から見るとこんな感じ!中央には守神のシーサーもいました!シーサーは玄関や屋根の上にいるイメージでしたが、こういった使われ方もあるのだと再発見です👀

上焼ののぼり窯

こののぼり窯を維持するために、年に1回ガスを使って空焚きをしているそうです。そうすることで中を強化して崩れなくするそう。沖縄は湿気が多いので、こういった保存のための取り組みが行われているとのことでした。陶芸家の方が説明してくださったのですが、お祖父様とお父様が使われていたこののぼり窯を使っていつの日かやちむんを作ってみたいとおっしゃっていて胸に響きました。

現存する壺屋の井戸

冒頭に記載した井戸もこちらに。飲用はできないのですが、涼むために手を洗ってひと休憩するもの◎

工房にお邪魔しました

場所をメモするのを忘れてしまいました。。。
こちらではやちむんを造るのは分業制で、成形・絵付・焼成とそれぞれ担当している方がいらっしゃいました。
工房の中で実際に職人がやちむんを作っているのを間近に見られるのは貴重な体験でした。カフェや居酒屋で使われているお皿がこうやって作られているとは。

職人の技を間近でみられます

今はガスの窯で焼成されているそうです。焼成前のやちむんも初めて見たのですが、これからどんな彩りになるのか想像が膨らんで楽しかったです♩

焼成前のやちむん

焼成前と焼成した後に色付けしたやちむんの比較も見せていただきました!色はもちろんのこと、釉薬が塗られていることでガラス質になっています。

焼成前と色付け後

普段日常で使っているものの歴史的な背景や作られている工程・その意味を知るとより一層日常が楽しくなるなと感じました!せっかく沖縄にいるので、もっといろんな知識をつけたいなと思います♩

壺屋を散策しながら、お気に入りのやちむんに出会えることが素敵な楽しみ方だと思います✨

ぜひ行ってみてください〜!!

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